2019年5月6日月曜日

全員マーケター組織

前のブログではマーケターの存在について話したが、大企業で仕事が細分化されている組織を除き、xxさんがマーケターです、マーケティング責任者です、外注やコンサルティングのxx社がマーケティングを考えてくれています!という概念そのものが古い。

*ここではブランディングは言及せず、マーケティング > 営業 という意味で定義する。定義は言い切れないのだが、とにかくセリング活動をなくすこと。つまり、自然と売れる状況を創り出すという事を僕はマーケティングと理解している。

中小企業のための全員営業のやり方   辻 伸一 氏
にあるように、経理も、製造も、受付も、みんなマーケティングに活動を意識して行いましょう!ということである。

私の新卒は電機メーカーで携帯電話を作ってキャリアを通じて販売していたが、この携帯を使っている社員は少なく、入社した時にやばいなーと思った通り、今は外資系に売却されている。社員が使いたい商品をつくってないか、社員の意識が低いわけだ。

トヨタのディーラーから車を買うとき、当人たちが日産に載っていたらどうだろうか。

弊社は、バルブ屋や餅屋、デザイン会社を運営しているため、個々人に餅の営業はしてもらわないが、人の繋がりが重要の為、何かあれば会社に繋ぐように…としている。
そういう仕掛け作りはまだできていないが、人脈や繋がりを通じて、別会社にメリットをもたらすようなことは評価にあたると説明している。

極限までいうと、私は餅屋の5代目店主で、TVに出ることもあるので、餅屋のあの子がどこどこで、なになにをしていた、と井戸端会議や口コミで悪評となるため、私生活も気にしないといけない。

2019年5月2日木曜日

マーケターのニーズ

今、デザインコンサルティングを行っているため、ノウハウ移転のようなものにも興味があり、色々と考えている。俗に言う 知識マネジメント 野中先生の領域である。

会社でもマーケターと仕事をすることがあり、数カ月一緒に働くと、このノウハウや考え方が徐々にシフトしていくものである。今はインドネシア人の副社長のパートナーと仕事をしているが、僕の学んだMBA的思考は彼に移るし、デザイナー的思考は僕に移ってきている。

そのため、マーケターではない僕がマーケティングを話すと炎上手前の問題ではあるが…

一応こんなニーズがあると紹介しておこう。

まずHPもない業界であれば、デジタルマーケティングは不要である。

次に、
・お金を払うといくらリターンするのか?
というすぐすぐコンバージェントしないと顧客は腹がたつ。食品業界は3割が利益なので、例えば、3万円の広告費を払う場合は10万円近く売らないといけない

*私も企画を提案している側としては、すぐに結果がでる広報やブランディングの打ち出の小槌はないです!というのが正直な回答ではあるが、このすぐすぐリターンの回答ができないと地方では厳しい。

・ターゲティングはもう古い
STPも含めだけど…ターゲティングという言葉が通じない可能性も加味しつつ、モノからコトへの消費をうまく説明できる必要がある。

・インフルエンサーよりも映える企画
インフルエンサーや横文字を使ってもよく伝わらないが、上記も含め、こうすればSNSでつぶやいてくれてメリットになりますよ、と伝えれば顧客ものってくる。

基本的に、facebookアカウントは使ったもののクレジットカードが怖かったり、とりあえず少額でポストしているものの、インスタのアカウントの作り方なんだっけ・・・レベルからなので、まずはSNSのアカウントを運用する、というビジネスでもよいかもしれない。

マーケターと九州の市場

これはただの文句である。

マーケターは一種の花形の職種であり、ブランディングを行う方はブランディング会社やブランダーとも呼ばれている。

このような花形職種があるのかなーと思っていたのだが、九州に返ってみると、このマーケターがいるはずなのにあまり耳に入ってこないので(知らないだけがほとんどだろうが)、これを一括で見える化したらいいのになーと思っていたり…

例えば、元USJの森岡さん、ネスレの高岡社長、資生堂の魚谷社長…とぱっと誰々が有名だよね!とわかる。

一方、九州でなぜ存在しないのか、というと、

・マーケターが食っていけるほど市場を作れてない。食っていけない。あまりマーケティングやクリエイティブにお金を払わない と思われているから?
・マーケター個人で仕事をするより会社で行っている?
・うまく言っていても、依頼元の会社がxxさんのマーケティングのおかげでうまくいきました!という人が少ない
・東京から呼んでいる

という事があるのかもしれない。

2019年4月29日月曜日

国際的なビジネスプランコンテストで世界一 @台湾

Finally, we got no.1 prize in Pre-Startup in Global TiC in Taiwan!!!
各国から選抜された24チーム、約20カ国強の参加者で構成されるグローバルビジコンのPRE-STARTUP部門にて、一位になりました。

私はアドバイザーや引率者的ポジションで参加し、2010年の学部時代に1位となり、2014年にも再び1位となりました。

福岡発イスラム教徒向けモバイルアプリ「HalalMinds」がバージョン2.0をリリース、台湾のビジネスプランコンテストで入賞 

写真は…楽しそうな写真でしょ?
画像に含まれている可能性があるもの:6人、清藤 貴博さんを含む、立ってる(複数の人)、室内

画像に含まれている可能性があるもの:5人、清藤 貴博さんを含む

ケーススタディで面白かった 営業と事業再生の本

以下は備忘録。国内ビジネススクール生がよく読んでいそうな本で、僕も好きな本です。

やめるを決める ~そして私は社長になった   濱長 一彦
戦略プロフェッショナル―シェア逆転の企業変革ドラマ 三枝 匡
EXIT 売却  奈部 真

MBAはやっぱり企業再生や大企業の戦略立案に向いているが、ゼロから1を創る、それを育てる経営には向いていないし、誰もが大企業を作りたいわけでも、作れるわけでもなく、実はスモールビジネスが重要なんだ。

冨山和彦 さんの本とかよく読んでいるよね。

2019年4月25日木曜日

デザインコンサルティング会社を始めたきっかけ その③

色々な企業から受ける相談の多くは、漠然と何かやりたいけど、何をやったらいいか分からない… や 今の事業が立ち行かなくなって、どうしたらいいか分からない。といった問題意識から始まっている。

特に地方で多いのは、人口減少・少子高齢化といった社会問題が影響しているビジネスである。具体的な企業は出せないため、私のお餅屋のケースでいうと、人口が減るとお餅を買ってくれる人が少なくなる。初節句に関係した餅を売ろうとしても、子供がいないので、餅が売れない。人気が出ても人手不足でたくさん作れない、という考えてみたら単純な問題だ。

また、トップダウンで、トップから何か面白いコトをやれ!と言われて、あたふたする社員さんもいる。僕らは「何かやりたい星人」と名付けている。これはバカにしたわけではなく、上記のマクロ的数字や人口減少に危機意識をもっていて、トップが細かく手を動かす時間もなく、各部署にとにかくなんとかしろ!と指示を出している組織に見られがちなケース。

一方で、「リスクを恐れる星人」もいる。彼らは新しいコトをやりたい社員や組織に対して、リスクのダメ出しをひたすらして文句を言う、社員や組織をブロックする存在である。

このような問題をどうやって解決しようか、、、それはいうまでもなく(笑)、デザイン思考の力で…となるのだが、まずは多くの企業が抱える課題の整理からはじめた次第である。

しかしながら、この問題解決ではなく、何が問題かを見極める問題発見力がこれからは求められており、この戦うべく問題や課題を吐き間違えると偉いことになる…ということである。僕はこれを「ノックアウトファクターがたくさんありすぎ」と呼んでいる。

デザインコンサルティング会社を始めたきっかけ その②

まず僕はゼロからイチを立ち上げた人が一番偉いと思っている。基礎研究などが0.25など細かい点はおいといて、まーったく何もない状態からイチを創ることが一番難しい。

イチを10、100にすることは大して難しくもないし、我が家ではマイナスの会社もマイナスはある意味負債なので、資産になる可能性もあるよね?と母と議論している。

ベンチャー企業や創業を除き、これから必要とされることは、ブリコラージュだと考える。wiki引用ではあるが
>ブリコラージュは、理論や設計図に基づいて物を作る「設計」とは対照的なもので、その場で手に入るものを寄せ集め、それらを部品として何が作れるか試行錯誤しながら、最終的に新しい物を作ることである。

つまり編集能力である。その編集能力をいかにSNSやPRで戦略的に見せて行くか、ということである。これはまさにデザイン思考の得意分野である。

母からもらった老舗餅屋、父からもらったバルブ屋も、どれもモノはいいので、それをどうやって現代に見せるように編集していくか。この編集力がこれからの時代に求められるし、その③でよく聞く話を紹介したい。

デザインコンサルティング会社を始めたきっかけ①

老舗餅屋を承継し、売上も4倍にしてきた。食品業界は、売上に対して、原材料3割、人件費3割、広報宣伝費3割(or 不動産3割)、残り1割が利益と言われている業界である。そのため、弊社ではいかにして、この広報宣伝費をかけずに、戦略を立てPRを実施していくか、という事に注力した。

2016年10月から2019年4月の本日までに、新聞38回、テレビ21回、Yahoo ヘッドラインNews 7回と、様々なメディアで取り上げられ、細かくはわからないが金額換算で約5,000万円相当の広告宣伝を無料でさせていただいた。

その際に使用したのが、デザイン思考と、また後日行う広告戦略である。とにかく面白いコト創りを行えば自然とマスコミの方々から取り上げてもらえるため、ここに叡智を集結した。

その結果、地域の大学では広報実習で若くして講師もさせてもらった。

その流れを受けて(というか予想して)うちの会社も相談に乗ってくれ、どうやってタダでメディアに取り上げられているの?と聞かれ始めたので…コンサルティングを創りました。

よかった点は、基本相談ごとは他人の時間を取るため、ここをどうにか有料にしたこと。地方の弁護士より高い時給で働いている事は事実だ。

そしてもう一つは、プロフェッショナルなデザイン思考関係の博士号を有する外国人を副社長として雇用することができた点である。

2019年4月22日月曜日

デザインビジネスを立ち上げて…

・価格に関して
バルブ屋やお餅屋をやっていたため、基本的にはものづくりの世界は、設備投資を行い減価償却するとコストダウンができるようになってくる。職人も同じものを作ると作業が早くなったり、規模の経済が働くので、作れば作るほど安くなる。
一方、デザインの事業は、実績をもとにどんどん高い費用を払ってくれるお客にシフトしてくため、コストを下げるのではなく、あげていく戦略である。

参考にしたYoutube2点を参照されたし Pricing Design Work & Creativity と How Do I Raise Prices Without Losing Clients?

・価格交渉が一番面白い点
厳密に言えば、プロジェクトがスタートするとプロマネ側に入り、デザイナーたちの出番のため上記を紹介しているが、僕は提案や価格交渉が結構好きだ。まあ失注することもあるが… 今までの見積もりを見て、安いですね~!と言われたことは一度もないw

・いい人ではだめなコト
父のアメリカの友人から言われていることなのだが、ビジネスにおいて「いい人ですね~」は『安くてバカですねー!ラッキー!!!』と思われていると理解せよ、と大学1年生の時に言われた。アメリカは広く一概性はないが、アメリカでは「くせものですね!」や「一癖も二癖もありますね!」くらいがちょうどいいらしい。

企画や空間、体験を売る人は正直胡散臭いなーとか思っていたけど、目下・最中やっているので、中々面白いビジネスだと思いました。

・どういう土地で取り組むべきか
北九州の工場地帯に提案に行った際に驚いたのは、10万円のバルブはすぐ買ってくれるのに、デザインといった形ないものには、理解ができないからお金は払わないといスタンスであった。こちらに関しては次回でも紹介したい。

2019年4月10日水曜日

家を借りまして、新幹線の定期も持ちました

ビジネススクール得たものは?という質問に対して、人脈です!と答える人は基本的に勉強してない人だと思っておりますが、社会人大学院ということもあり、飲みにケーションは重要で、博多から北九州に変えるソニックが揺れるゆれるで、気分が悪くなることもあり、博多に家を借りました。
*ちなみに、僕みたいなドラ息子が数名いました。

「博多の宿をいい加減解約しろ!」アクティビストな株主である母から、散々のプレッシャー、しかしながら、クレジットカードの使用権は僕なので、博多の家に加え、とうとう小倉⇔博多の定期を購入…
最後の月は家賃 5万円、新幹線定期 6.5万円 という驚異のランニングコストでした。

前期 okかと思ったら0/5、つまりゼロ点パートと含め20点中2点のレポートからの18/20 のレポートと新幹線の定期。ある程度の仮説を立て、うちに出入りする福通・日通・郵便局のおじさんたちへのしつこいヒアリングが功を奏したような。。。

ビジネススクール 卒業!

過去のfacebookのポストをブログとしてアップしております。

ビジネススクール卒業しました!合格や入学時、学部時代お世話になった数名の教授からは「気が早すぎる!」と的確な連絡を頂き、確かにそうだなーと思う日々は多々ありました…振り返ってみると実務経験は最低限3年は必要だと思います。が、私は生まれた時から餅屋で働いていたり、在学中に起業していたので、イーブンだと言い張っていますw

人生はたぶん短く、やりたいと思ったら理屈抜きにやる!やる!やる!とにかくやる!
赤ちゃん背負いながら、や、点滴打ちながら論文書いた先輩たちには余裕で負けるかなーとか思いつつ、最終局面で号泣したのは、いい思い出です笑

写真は台湾で行われたビジネスプランコンテストで世界一になった写真です。アジアNo.1です。

画像に含まれている可能性があるもの:5人、清藤 貴博さんを含む