2020年3月20日金曜日

中小企業のブランディングについて

営業(セリング)・マーケティング・ブランディング…もう横文字ええわ!と思うので、今日は日本語でがんばります。MBA生に多いのよね…横文字ユーザー

どうすれば中小企業のブランドを強くできるか。

多くの中小企業は、たっくさん広告宣伝費をかけたり、ブランディングを請け負っている業者さんにお金を払えるわけではありません。

じゃあどうするか。

簡単に言うと、作りすぎないことです。そうすることで、希少性を上げることです。

私はコンビニは便利でいいと思いますが、売っている製品には価値を感じません。便利すぎて、かつ、均一化しているからです。どこのコンビニに行っても同じ商品が変え、サービスは統一されています。

一方で重要なのは希少性です。獺祭なんて、トラブルで作れなくなると価格(価値)が上がるわけです。普通トラブったりすると、ブランドイメージが落ち、取り扱いが減り…価格が下がります…

私は餅屋も経営していますが、欲を捨てて、少し足りない程度しか作らないようにしています。(しんどいしじゃなくて…)エコじゃないからです笑 SDGsですw

生産量をコントロールすることは、価値を高めるブランディングなのです。

なので、中小企業の経営者や意思決定をする方は、欲張りすぎず…多少足りないくらいを目指して生産をコントロールすることで、ブランディングに繋がったりすることもあります。

2019年5月6日月曜日

全員マーケター組織

前のブログではマーケターの存在について話したが、大企業で仕事が細分化されている組織を除き、xxさんがマーケターです、マーケティング責任者です、外注やコンサルティングのxx社がマーケティングを考えてくれています!という概念そのものが古い。

*ここではブランディングは言及せず、マーケティング > 営業 という意味で定義する。定義は言い切れないのだが、とにかくセリング活動をなくすこと。つまり、自然と売れる状況を創り出すという事を僕はマーケティングと理解している。

中小企業のための全員営業のやり方   辻 伸一 氏
にあるように、経理も、製造も、受付も、みんなマーケティングに活動を意識して行いましょう!ということである。

私の新卒は電機メーカーで携帯電話を作ってキャリアを通じて販売していたが、この携帯を使っている社員は少なく、入社した時にやばいなーと思った通り、今は外資系に売却されている。社員が使いたい商品をつくってないか、社員の意識が低いわけだ。

トヨタのディーラーから車を買うとき、当人たちが日産に載っていたらどうだろうか。

弊社は、バルブ屋や餅屋、デザイン会社を運営しているため、個々人に餅の営業はしてもらわないが、人の繋がりが重要の為、何かあれば会社に繋ぐように…としている。
そういう仕掛け作りはまだできていないが、人脈や繋がりを通じて、別会社にメリットをもたらすようなことは評価にあたると説明している。

極限までいうと、私は餅屋の5代目店主で、TVに出ることもあるので、餅屋のあの子がどこどこで、なになにをしていた、と井戸端会議や口コミで悪評となるため、私生活も気にしないといけない。

2019年5月2日木曜日

マーケターのニーズ

今、デザインコンサルティングを行っているため、ノウハウ移転のようなものにも興味があり、色々と考えている。俗に言う 知識マネジメント 野中先生の領域である。

会社でもマーケターと仕事をすることがあり、数カ月一緒に働くと、このノウハウや考え方が徐々にシフトしていくものである。今はインドネシア人の副社長のパートナーと仕事をしているが、僕の学んだMBA的思考は彼に移るし、デザイナー的思考は僕に移ってきている。

そのため、マーケターではない僕がマーケティングを話すと炎上手前の問題ではあるが…

一応こんなニーズがあると紹介しておこう。

まずHPもない業界であれば、デジタルマーケティングは不要である。

次に、
・お金を払うといくらリターンするのか?
というすぐすぐコンバージェントしないと顧客は腹がたつ。食品業界は3割が利益なので、例えば、3万円の広告費を払う場合は10万円近く売らないといけない

*私も企画を提案している側としては、すぐに結果がでる広報やブランディングの打ち出の小槌はないです!というのが正直な回答ではあるが、このすぐすぐリターンの回答ができないと地方では厳しい。

・ターゲティングはもう古い
STPも含めだけど…ターゲティングという言葉が通じない可能性も加味しつつ、モノからコトへの消費をうまく説明できる必要がある。

・インフルエンサーよりも映える企画
インフルエンサーや横文字を使ってもよく伝わらないが、上記も含め、こうすればSNSでつぶやいてくれてメリットになりますよ、と伝えれば顧客ものってくる。

基本的に、facebookアカウントは使ったもののクレジットカードが怖かったり、とりあえず少額でポストしているものの、インスタのアカウントの作り方なんだっけ・・・レベルからなので、まずはSNSのアカウントを運用する、というビジネスでもよいかもしれない。

マーケターと九州の市場

これはただの文句である。

マーケターは一種の花形の職種であり、ブランディングを行う方はブランディング会社やブランダーとも呼ばれている。

このような花形職種があるのかなーと思っていたのだが、九州に返ってみると、このマーケターがいるはずなのにあまり耳に入ってこないので(知らないだけがほとんどだろうが)、これを一括で見える化したらいいのになーと思っていたり…

例えば、元USJの森岡さん、ネスレの高岡社長、資生堂の魚谷社長…とぱっと誰々が有名だよね!とわかる。

一方、九州でなぜ存在しないのか、というと、

・マーケターが食っていけるほど市場を作れてない。食っていけない。あまりマーケティングやクリエイティブにお金を払わない と思われているから?
・マーケター個人で仕事をするより会社で行っている?
・うまく言っていても、依頼元の会社がxxさんのマーケティングのおかげでうまくいきました!という人が少ない
・東京から呼んでいる

という事があるのかもしれない。

2019年4月29日月曜日

国際的なビジネスプランコンテストで世界一 @台湾

Finally, we got no.1 prize in Pre-Startup in Global TiC in Taiwan!!!
各国から選抜された24チーム、約20カ国強の参加者で構成されるグローバルビジコンのPRE-STARTUP部門にて、一位になりました。

私はアドバイザーや引率者的ポジションで参加し、2010年の学部時代に1位となり、2014年にも再び1位となりました。

福岡発イスラム教徒向けモバイルアプリ「HalalMinds」がバージョン2.0をリリース、台湾のビジネスプランコンテストで入賞 

写真は…楽しそうな写真でしょ?
画像に含まれている可能性があるもの:6人、清藤 貴博さんを含む、立ってる(複数の人)、室内

画像に含まれている可能性があるもの:5人、清藤 貴博さんを含む

ケーススタディで面白かった 営業と事業再生の本

以下は備忘録。国内ビジネススクール生がよく読んでいそうな本で、僕も好きな本です。

やめるを決める ~そして私は社長になった   濱長 一彦
戦略プロフェッショナル―シェア逆転の企業変革ドラマ 三枝 匡
EXIT 売却  奈部 真

MBAはやっぱり企業再生や大企業の戦略立案に向いているが、ゼロから1を創る、それを育てる経営には向いていないし、誰もが大企業を作りたいわけでも、作れるわけでもなく、実はスモールビジネスが重要なんだ。

冨山和彦 さんの本とかよく読んでいるよね。

2019年4月25日木曜日

デザインコンサルティング会社を始めたきっかけ その③

色々な企業から受ける相談の多くは、漠然と何かやりたいけど、何をやったらいいか分からない… や 今の事業が立ち行かなくなって、どうしたらいいか分からない。といった問題意識から始まっている。

特に地方で多いのは、人口減少・少子高齢化といった社会問題が影響しているビジネスである。具体的な企業は出せないため、私のお餅屋のケースでいうと、人口が減るとお餅を買ってくれる人が少なくなる。初節句に関係した餅を売ろうとしても、子供がいないので、餅が売れない。人気が出ても人手不足でたくさん作れない、という考えてみたら単純な問題だ。

また、トップダウンで、トップから何か面白いコトをやれ!と言われて、あたふたする社員さんもいる。僕らは「何かやりたい星人」と名付けている。これはバカにしたわけではなく、上記のマクロ的数字や人口減少に危機意識をもっていて、トップが細かく手を動かす時間もなく、各部署にとにかくなんとかしろ!と指示を出している組織に見られがちなケース。

一方で、「リスクを恐れる星人」もいる。彼らは新しいコトをやりたい社員や組織に対して、リスクのダメ出しをひたすらして文句を言う、社員や組織をブロックする存在である。

このような問題をどうやって解決しようか、、、それはいうまでもなく(笑)、デザイン思考の力で…となるのだが、まずは多くの企業が抱える課題の整理からはじめた次第である。

しかしながら、この問題解決ではなく、何が問題かを見極める問題発見力がこれからは求められており、この戦うべく問題や課題を吐き間違えると偉いことになる…ということである。僕はこれを「ノックアウトファクターがたくさんありすぎ」と呼んでいる。