2015年8月15日土曜日

バイトを雇っているようで、自分が勉強させてもらっている

家族の会社を引き継いで数か月、将来のために反省と題目のメモをここに記載する。

バイト(かっこよくいけばインターンシップ)という形で数名に働いてもらっている。自給1,000円で正直地方では高い。バイトにも関わらず、あり得ないくらいパフォーマンスを発揮する人もいるが、そうでない人のほうが多い。

・不明確な依頼や指示の出し方はやめる
以前私が働いて電機メーカーの職場では、部長はあえてだろうが、抽象的な指示の出し方を行っていた。きっと。部下に色々と考えてほしいからだろう。*対照的に、課長はあれこれ細かく指示してくれて、その通りにしていればよかった。まあ、頭を使わなくてよかったという状況だった。

学生バイトに「察して!空気を読んで!」ということは通じないし、帰国子女の人にも働いてもらっているのだが「言っていることがよくわかりません!」と言われたこともある。

・その場その場で、腹をくくって決断していく
ベンチャーのような中小企業を経営しているのだが、上記の依頼や支持の出し方も含め、不確実な中、意思決定を行い、スピード感をもって業務を進めていく必要がある。
時間がまだあるから決めるのは先延ばし…という事はできず、瞬発的な論理を働かせて進めていかないといけない。他の企業に勝つには今はスピードしかない。

・相手と土地とTPO
はじめは、地方で1,000円出せば喜んで働いてくれるだろう(そこまでなめていたわけではないが…)という浅はか発想であった。だって彼らは「お金がほしい、バイトしたい!」と言って訪ねてくるから。しかしながら、他にやらないといけないことがある、と言って正直働いてくれない、というのが現状で、悩んでいたし、ブツブツ文句を思っていた。

ただ、他大学のビジネススクールで中小企業の経営者から「貴方は雇ってあげているようで、実は自分が勉強させてもらっている。正社員じゃなくてよかったね」と言われ、とても気付かされる事があった。また、別の経営者の方からは「一人でなんでもやろうというスタンスにはいつか限界がくる、特に体力的に。だから会社がスケールするには必ず人を雇わないといけない」と言われ、会社を引き継いで直ぐにその壁にぶつかった。

今週からインターンという形で、「息子をビシバシ鍛えて下さい」というお母さんからの持ち込み型のバイト件インターンの学生さんが会社にやってくる。夏休みだけだが、貴重な経験になってほしい。


まあ話変わるけど、以下の記事も面白かったので、シェア②

いまだ「大企業にいた自分」を厚遇しろという勘違い
》起業家精神の対局にあるのが、「雇われ発想」である。企業の中で相当な立場にある人でさえ、雇われ発想の方々は散見される。雇われているのだから雇われ発想で何が悪いと言われても困るのだが、その根底にあるのが「雇われた給料分の仕事(の範囲)はする」という考えだ。